哲学 / 気持ちを整える
雨で予定が変わったら、今日の楽しみを選び直す
出かけるつもりだった日の雨。残念な気持ちのままでも、家でできる小さな楽しみを探してみます。
朝起きて、カーテンを開けると雨。楽しみにしていた散歩も、外で食べるつもりだったお昼も、少し難しそうです。天気予報を何度も見ても、雲の形はあまり変わらない。せっかく空けておいた時間が、そのまま宙に浮いたように感じることがあります。
予定を変える連絡が済んだら、残念だった気持ちにも、少し居場所を作ってあげましょう。「楽しみにしていたんだな」。すぐに別の楽しいことへ切り替わらなくても、不思議ではありません。
天気と、今日したかったことを分けてみる
エピクテトスは『提要』の冒頭で、自分にできることと、自分だけでは決められないことを分けました。この考えを借りて、雨そのものから、「今日の予定をどうしよう」へと目を移してみます。エピクテトス『提要』第1節(英訳)
外でお昼を食べたかったのは、いつもと気分を変えたかったから。誰かと散歩をしたかったのは、その人と話したかったから。そう考えると、同じ気持ちを家で少し満たせることが見つかるかもしれません。お皿を変えてパンを盛る。散歩をするはずだった人に電話してみる。
もちろん、その予定自体が好きだったなら、別の日を相談してもいい。今日は家で待つことに決めても、楽しみが一つ、先に残ります。
雨の日の候補は、三つくらい
雨の日にしたいことを、紙に三つほど書きためておく方法もあります。途中だった漫画を読む、好きな曲を一枚分聞く、温かいおやつを用意する。「大掃除をする」のような大きな用事ばかりなら、今の元気でできるものも一つ添えて。
新しい道具をそろえる前に、読みかけの本や、食器棚で出番を待っていたカップを探してみてください。家にあるもので始めるほうが、雨の中を買いに行く用事が増えずにすみます。
本や道具を選ぶなら、今日の過ごし方が決まってから
「雨だから何か買おう」と決める前に、今日は静かに一人で過ごしたいのか、誰かと話したいのかを確かめてみます。一人で本を開きたいなら、読みかけの一冊から。新しい本を選ぶときも、目次と試し読みで、一話の長さや今読みたい話題があるかを見てみましょう。図書館で借りる候補をメモしておくのも、次の晴れの日の楽しみになります。
家の人と遊びたいなら、まず人数と使える時間を相談します。新しいゲームなどを買う場合は、対象年齢、遊べる人数、準備する場所、片づける大きさを公式の商品情報で確認しておくと、家に届いたあとの場面を想像しやすくなります。今日すぐ使いたい物は、配送予定も選ぶ条件です。
何かをそろえないと、よい休日にならないわけではありません。お茶を飲んで話すだけの日も選べます。読書を再開したいなら、読みかけの本の続きを探す記事から、休憩を取りたいなら、画面を離れて過ごす五分からどうぞ。
窓の外は、夕方まで雨かもしれません。予定どおりにはいかなかったけれど、今日はこのカップで飲んだお茶を覚えている。そんな一日を、雨の日の候補に加えておきましょう。
あなたの心が軽くなりますように。