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「分かりません」を言う前に、余白に一つだけ

どこが分からないのかも、うまく説明できない。質問の入口を作るための、短いメモを紹介します。

くらしと心の道しるべ · 公開日

説明を聞き終わって、「質問はありますか」と尋ねられる。分かったような気もするけれど、ひとりでやるところを想像すると、途中で止まりそう。周りの人がうなずいていると、手を挙げるタイミングまで分からなくなってしまいます。

学校の授業でも、新しい仕事を教わるときでも、説明を聞くことと、自分でやってみることの間には、小さなすき間があります。そのすき間を、全部まとめて説明しなくてもよいのかもしれません。

開いたページのそばに、気になるひと言を残しておく。
開いたページのそばに、気になるひと言を残しておく。

手が止まりそうな場所に、印をつける

まず、教わった手順を最初から、自分が動くつもりでたどってみます。ファイルを開くところまではできそう。次の入力欄で、何を選ぶか迷う。そこまで分かったら、ノートの余白に「この欄はどれ?」と一行。

数式なら、途中まで写して「ここからこの式になるのが分からない」。料理なら「火を止めるときの、とろみはこのくらい?」。大きな「分かりません」が、指で示せる一か所になります。

その一か所が分かれば、残りは自分で進められるかもしれません。まだつながらなければ、「ここまでは分かりました。その先をもう一度お願いします」と続けて聞けます。

質問の言葉にも、助けを借りていい

急に尋ねられると話しにくいなら、「ここまで自分で考えてみたのですが」と書いたメモを見せても。時間を取ってもらいたいときは、「あとで五分ほど、確認していただけますか」と相談してみましょう。

書く道具は、普段のノートの余白で十分です。配られた資料に書き込めるか迷うなら、別の紙を添えて。貼るメモを選ぶときは、元の文字を隠さず、あとから剥がせる場所かも確かめておくと安心です。

あとで見返す場面まで、書く場所を決めておく

その場で先生や同僚に見せるなら、開いているノートの余白が使えます。質問がいくつもある日は、一つずつ印をつけ、分かったものだけ消す。別のメモ帳へ写す前に、同じページの中で見つけられる方法を試してみましょう。

資料への書き込みができず、貼るメモを使いたいときは、貼れる面と大きさを確認します。細い目印は場所を示す用途に、短い質問を書きたいなら文字が入る幅のものを。借りた本や大切な原稿など、貼ってよいか判断できない物には、別紙を添えるほうが安心です。使う場面に合わない粘着力を、強さだけで選ばないようにしたいですね。

質問したい箇所を探すうちに、課題全体の始め方に迷っていたと気づくこともあります。そんなときは、最初の一行を決める手順へ。今の困りごとに合う順番から読めます。

質問したあと、「そんなことを聞いてよかったかな」と思うことがあっても、今日分かった場所は残っています。ページの端の小さな印を見て、ここから先に進める、と確かめられたら。それは、ちゃんと学んだ一歩です。

あなたの心が軽くなりますように。