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気持ちを整える / 人との距離

何度も「すみません」と言いたくなるとき

お願いをしたあと、謝る言葉ばかり浮かぶ。必要な説明と感謝を、落ち着いて伝えるための小さな工夫です。

くらしと心の道しるべ · 公開日

分からないところを教えてもらったあと。「すみません、こんなことで」。相手が「大丈夫だよ」と言ってくれても、別れ際にもう一度謝ってしまう。頼ってよかったのか、迷惑だったのか。帰り道に、その会話を何度も思い返すことがあります。

謝りたい気持ちの中には、相手の時間を大切にしたい思いもあるのでしょう。その気持ちを、もう少し具体的な言葉にしてみると、相手にも自分にも伝わりやすくなるかもしれません。

伝えたいことを、短い便りにまとめてみる。
伝えたいことを、短い便りにまとめてみる。

「どこが助かったか」を言葉にする

たとえば、授業で休んだところを教わったら、「式を立てるところが分かったよ。ありがとう」。仕事で確認してもらったら、「この部分を直せばよいと分かりました。助かりました」。相手がしてくれたことに、短く返事をします。

自分のミスで作業を増やしてしまったときは、最初にそのことを謝り、どう直すかを伝える。そのあとは、手伝ってもらったことへの感謝も添えられます。言葉を増やす前に、相手が今知りたいことを一つ考えてみましょう。

「分からないところを質問するのが申し訳ない」という日は、最初に時間を尋ねる方法も。「五分くらい、ここを教えてもらえますか」。相手に都合を選んでもらえると、こちらも待ち方を決めやすくなります。

あとから気になったら、次のためのメモに

帰り道、同じ言葉がまた浮かんだら、「次は最初に時間を聞こう」とひと言だけ。会話の一部始終を再現して、正しい返事を探し続けなくても大丈夫です。

頼む用事が多いなら、手帳やスマホの下書きに「お願いすること・締切・何分くらい」の三つを残しておくと、次の相談に使えます。普段使っている場所に一度書いてみて、見つけにくければ置き場所を変えるくらいの気軽さで。

言葉を増やすより、次の相談を一つ楽にする

「すみません」を減らそうと見張り続けると、かえって会話のたびに気になってしまうかもしれません。まず次の一回だけ、「教えてほしいこと」と「相手の都合」を先に聞く、と決めてみます。言い終わってから気づいても、そこで訂正を重ねなくてかまいません。

たとえば、「ここを五分ほど教えていただけますか。今は難しければ、いつならよいでしょうか」。相手が時間を選べるようにすると、お互いに必要な相談をしやすくなります。仕事で決まった依頼方法があるなら、そのやり方を優先しましょう。

何を聞くかまとまらない日は、質問を一か所に絞るメモを。感謝を伝える文面がほしい日は、遅くなったお礼の短い例文を参考にできます。この一回のやり取りを楽にするために、新しい道具や講座をそろえる必要はありません。

相手が笑って「分かったならよかった」と言ってくれた場面も、一緒に思い出せたら。助けてもらったあとの会話に、「ありがとう」で終わる場所があってもよいのだと思います。

あなたの心が軽くなりますように。